「VtigerCRMには興味があるけど、どうやって始めたらいいんだろう?」という方のために利用開始までのステップを解説いたします。各ステップは概要になっていますので詳細を知りたい方は本サイト内の別記事を参考にするか、または、気軽にお問合せください。

サーバーを準備する

サーバの準備には二つの選択肢があります。自社で構築(オンプレミス)、レンタルサーバー(クラウドなど)を利用するかです。どちらにするかは、利用内容、セキュリティのポリシー、コストなどを勘案しながら決める必要がありますが、外部サービスの利用をお勧めします。レンタルサーバーの利用コストは以前に比べ格段に安価(月額数千円から)になっていますし、サービスにはWAFやマルウェア対策ソフトなどがあらかじめ付属しておりセキュリティー面も安心して利用できる環境が整ってきています。

次にサーバーの環境面ですが、VtigerCRMはLAMP環境の上で動きます(OSはWINDOWSでも可)。LAMP環境とは以下の環境を指します。

  • L → LINUX(OS)
  • A → apache(WEBサーバー)
  • M → MySQL(DB)
  • P → PHP(プログラム言語)

VtigerCRMのインストールに必要な各ミドルウェアのバージョン、ライブラリは下記のコミュニティー公式ページを参考にしてください。なお、このページは情報が古いのですが、最新のVtigerCRM v8は、PHPのバージョン8、MySQLのバージョン8に対応していますのでご安心ください。

https://community.vtiger.com/help/vtigercrm/administrators/installation.html

AMP環境に関するチューニングは以下の記事を参考にしてください。

VtigerCRMをインストールする

サーバーの準備ができたら次はVtigerCRMをインストールします。ソースをダウンロードし、インストールプログラムを実行するだけでインストールができます。

VtigerCRMのソースのダウンロード

インドのVtiger社の公式サイトよりダウンロードが可能です。

https://www.vtiger.com/ja/open-source-crm/download-open-source/#download

VtigerCRMのインストール

ダウンロードしたZIPファイルをサーバにアップロードし、解凍、その後、インストールを開始します。インストールは解凍後に作成されるファイルをブラウザ上で実行させるだけで開始され、その後は画面の指示に従うだけでインストールされます。(詳細は記事作成予定)

インストールが完了したら、本サイトで公開されている日本語の言語パックをインストールすることで日本語環境で利用できるようになります。

初期設定を行う

サーバー環境に関しては、インストールが完了し日本語言語パックを適用すれば基本的にはそのままでも利用可能ですが、利用方法・活用方法に応じて各種設定を行う必要があります。例えば、アクセス権の設定、VtigerCRMからメールの送受信を行う場合、見積・請求などの機能を使う場合などです。(詳細は記事作成予定)

利用するユーザーの環境に関しては、利用者分ユーザーのアカウントを追加すれば完了です。(詳細は記事作成予定)

モジュールの設計・設定を行う

利用方法に合わせて、モジュールの設計を行います。顧客企業、顧客担当者、案件、問合せなどの主要モジュールを中心に、利用用途に合わせて、フィールドの設計・設定を行います。不必要なフィールドを非表示にし、必要なフィールドを追加します。また、自社業務に合わせてラベル(項目名)の修正を行うことも重要です。

データを準備する

当然、最初はデータは存在しておらず空の状態です。他のシステムで管理していた顧客データを準備し、VtigerCRMにインポートする必要があります。

販売管理システム、既存の顧客管理システム、EXCELなどで管理していた顧客情報を整理しインポートデータを準備します。整理時のポイントは名寄せを行い重複データが存在しないように整理することです。顧客企業の場合は、顧客名、HPのURL、住所、連絡先など、顧客担当者の場合は、氏名、企業名、メールアドレスなどを参考にして名寄せを行います。名寄せが終わった重複を排除したデータをcsvファイル(文字コードはUTF-8)として用意します。これがインポート用のファイルになります。

後は、VtigerCRMのインポート機能でインポートを行うことでデータがインポートされ顧客データが入った状態で利用開始が可能となります。

まとめ

以上のようなステップで利用開始ができますが、VtigerCRMの良い点は、[モジュールの設計・設定を行う]のステップで行うフィールドの追加・非表示などの調整が運用開始後も可能なところです。実際に業務で利用した上で発生した課題や問題点を随時システムに反映することが可能なります。

(参照記事が準備出来次第で随時更新いたします)