サービス契約とは

保守契約に関する情報を管理することができます。保守契約の開始日、終了予定日、保守サービスのサービス提供形態(追跡単位)などを登録管理しその進捗状況と、サービスの消化状況を自動計算することができます。実際の効果としては、データを活用して保守契約の採算性が管理できるようになります。

【サービス契約】と【問合せ】を活用するとこんな事ができる!

サービス契約は、「追跡単位」で設定したサービス提供の単位に基いてその消化状況を管理することができます。

例えば、保守サービスをサービス契約に基づいて提供している企業が、顧客からの保守に関する問合せ受付に問合せモジュールを利用しています。サービス契約上の「追跡単位」を「インシデント」としていた場合、問合せデータを作成時にそのサービス契約を関連付けると自動的にサービス契約上の「使用単位」に1を追加し、「進捗度(%)」つまり消化状況を自動計算します。「合計単位」で設定した値に達すると、「進捗度(%)」が100%になり、「終了日」が更新されます。

このように問合せ情報と連動してサービス契約のサービス提供状況を自動計算します。

「追跡単位」は「インシデント」(件単位)、「日」、「時間」が設定できます。「インシデント」の場合は、問合せが1件紐づけば、1件消化されます。「日」の場合は、問合せの「経過日数」の値が計上されます。同様に「時間」の場合は、問合せの「経過時間」の値が計上されます。

項目の説明

フィールド名更新方法内容
開始日手動保守サービスの契約開始日
終了予定日手動保守サービスの契約終了予定日
終了日自動合計単位を100%達成した時の日付
進捗度(%)自動使用単位÷合計単位の値となり保守サービスの消化状況を表す
実際の期間(日)自動終了日ー開始日の日数
計画の期間(日)自動終了予定日ー開始日の日数
使用単位自動・手動使用した値。問合せ紐づけ時に値が自動計上
追跡単位手動消化の単位を設定(インシデント、日、時間から選択)
合計単位手動サービス契約の総サービスの値を設定

こんな企業様に最適

保守サービスをインシデント(件単位)や対応時間単位、対応日数単位で提供している企業様

例えば、パッケージソフトやクラウドサービスを提供しているIT企業で、保守サービス契約を年間100万円、問合せ件数20件までというような契約している場合は、問合せ情報と連動して消化状況が自動計算されます。進捗度(%)をレポートでチェックし、終了予定日前に100%に達しそうな顧客のアラートを出して保守契約の割り増しを促すというようなことができます。

他にも、契約金額から採算の取れるサービス提供時間を計算し、合計単位として入力します。問合せ対応の時間を紐づけることで、サポート時間とサポート契約金額の効率性をチェックすることも可能となります。

保守窓口での利用イメージ

  1. お客様から問合せが入る。

  2. サポート担当者は顧客情報を検索し[サービス契約]の有無、サービスの[使用単位](消化状況)を確認する。
  3. [問合せ]を作成し、[サービス契約]を紐づけ、対応を開始する。
  4. [サービス契約]の[使用単位]に自動加算されサービスの消化状況を自動更新される。

このようにサービス(保守)契約の内容、状況を確認しながらサポートサービスを提供できるようになります。VtigerCRMの特徴であるシングルビューによって関連するデータに素早くアクセスできるため対応スピードの向上も望めます。