〜営業・バックオフィス・製造/技術をつなぐ“部門横断CRM”という考え方〜

「営業は営業のExcel、経理は会計ソフト、製造は工程表とフォルダ」
この状態、どこの会社でも当たり前のように起きています。

でも、顧客や案件が増えてくると、その“当たり前”が、確実に不都合として表面化します。
今回は、顧客データが部門間でつながっていないことで起きる問題と、OSS版VtigerCRM+VTE社拡張を活用した私たちのソリューションでどう解消できるのかを、できるだけ具体的に紹介します。

顧客データがつながっていないと起きる「よくある不都合」

1)受注後に「言った/言わない」が増える

営業は見積の前提条件や値引きの経緯をメールで持っている。
製造・技術はそれを知らずに標準仕様で進めてしまう。
→ 納品直前に仕様差分が見つかり、手戻り・クレームにつながる。

2)入金遅延や与信リスクが“現場に届かない”

バックオフィスは「入金遅延」「与信注意」を把握しているのに、営業の案件進行に反映されない。
→ 営業は通常通り追加受注を取り、リスクが増える。

3)納期回答が遅く、機会損失が増える

製造側は負荷状況を把握しているのに、営業が確認するまでに時間がかかる。
→ 返答が遅れて競合に負ける。

4)問い合わせ対応の優先順位が揃わない

重要顧客の問い合わせなのに、サポート側では“普通の案件”として処理される。
→ 営業は「今週が更新の山場」と分かっているのに、連携されない。

5)引き継ぎのたびに“空白”が生まれる

担当替えや休暇のたびに、過去の経緯を探し回る。
→ 探す時間が増え、対応品質が落ちる。

解決の鍵は「顧客を中心に、全ての情報を1本につなぐ」こと

私たちのソリューションは、**顧客企業/担当者を中心に、部門で扱う情報を“同じ場所に紐づける”**ことで、分断を解消します。

  • 顧客(企業・担当者)
  • 商談、見積、受注
  • 請求、入金、発注
  • 問い合わせ(チケット)、SLA
  • プロジェクト(納品工程)、タスク
  • ドキュメント(仕様書、図面、議事録)

これらが、「同じ顧客レコード」にひもづいて見える状態になると、部門間のズレが一気に減ります。(info.osscrmpro.com)

部門横断を実現する「具体的な機能」例

ここからは、「どうやって分断が解消されるのか?」を、機能ベースで紹介します。

① 見積→受注→請求→発注がつながり、転記が減る

見積から注文書・請求書を作成でき、受注〜請求の流れが途切れません。
バックオフィス側も“営業情報の再入力”が減り、処理が速くなります。(info.osscrmpro.com)

② 商談を“ワンクリックでプロジェクト化”し、製造/技術へ渡せる

受注のタイミングで、商談をプロジェクトに変換して、納品タスク・工程管理へ繋げられます。(info.osscrmpro.com)
ガントチャートで進捗が見えるため、「今どこまで進んでいるか」が部門をまたいで共有できます。(info.osscrmpro.com)

③ SLAで“対応期限”を自動監視し、放置を防ぐ

重要顧客の問い合わせは、SLAで対応期限を監視し、期限前後でアラートやエスカレーションが可能です。(info.osscrmpro.com)
営業・サポート・技術の連携が必要な案件でも、「期限の見える化」が強力に効きます。

④ 条件付きアラートで、ミスを“その場で止める”

顧客画面を開いた瞬間に、

  • 「与信注意:出荷停止」
  • 「契約更新が近い:提案必須」
  • 「不具合対応中:現場対応優先」

といった警告をポップアップ表示できます。(info.osscrmpro.com)
“起きてから対処”ではなく、“起きる前に止める”運用に変わります。

⑤ CRM内チャットで「経緯が顧客データに紐づく」

メールやチャットは便利ですが、会話が顧客情報から切り離されがちです。
CRM内チャットを使うと、案件・チケット・プロジェクトに紐づく形で会話が残り、引き継ぎが圧倒的に楽になります。(info.osscrmpro.com)

⑥ 複数部門で同じ顧客を“共同担当”できる

営業だけでなく、技術やバックオフィスも担当者としてアサインできる拡張があります。(info.osscrmpro.com)
「誰の顧客?」ではなく「会社で見る顧客」に変わります。

⑦ 仕様書・図面などのドキュメントを顧客に紐づけて共有できる

ドラッグ&ドロップでファイルを添付し、レコードに紐づけて管理できます。(info.osscrmpro.com)
製造・品質・営業が“同じ資料を同じ場所で見る”ことで、確認コストが減ります。

⑧ レポートを自動配信し、会議前の準備をなくす

レポートやダッシュボードを作り、定期的にメールで自動配信できます。(info.osscrmpro.com)
「集計するための会議」から、「意思決定の会議」へ変わります。

まとめ:部門間の摩擦は、“顧客データの分断”から始まる

部門ごとに顧客情報が分断されていると、必ず起きます。

  • 手戻りが増える
  • 返答が遅れる
  • 優先順位がズレる
  • 引き継ぎがつらい

でも、顧客を中心に情報を統合し、SLA・アラート・プロジェクト管理・チャットなどで“部門横断”が回り始めると、会社全体の生産性が上がります。

そして最終的には、
同じ人数でも、より多くの顧客・案件を、より高い精度で回せるようになります。