VtigerCRMを活用して業務を効率化するためにはワークフローの活用が欠かせません。

その中でも指定した時間間隔でワークフローを起動させるバッチ起動のワークフローは非常に利用価値の高い機能です。例えば、①毎月月末に顧客宛に各種案内メールを送信する、②毎月月末に顧客宛に請求書のPDFファイルをメールで送信する(エクステションが必要)、③毎週末に1週間分の売上を集計し、顧客情報の前週売上フィールドを更新する(エクステションが必要)などと言った処理の自動化が可能になります。

要件

バッチ起動(時間間隔起動)のワークフローは標準では10個までしか設定できません。

これには理由があります。

VtigerCRMのワークフロー(即時処理・即時更新以外)は15分間隔でサーバーで処理されていますが、特定のタイミングに各種処理が重なるとサーバー側で時間内に処理しきれないケースが出てきます。例えば、大量の一括メール送信、大量のデータ更新、レポートのスケジュール送信などの比較的ボリュームのある処理が重なると15分以内で処理が終わらず処理が正常に終わらないケースが出てきます。バッチ起動のワークフローの個数を制限することで、そういったケースの抑止としているようです。

ただし、処理が重ならないようにスケジュールしてあげれば10個以上設定しても問題ありませんので積極的に活用すべきだと考えます。弊社のユーザー様もこの処理を多用することで業務効率を大幅に向上させています。

また、どの程度まで重ねることができるかはサーバーのスペック等に依存しますので、実際に運用しながら探っていくようになるかと思います。

対応方法

修正対象のプログラムソース

インストールディレクトリ/modules/com_vtiger_workflow/VTWorkflowManager.inc

修正箇所

118行目の数字の10を任意の数に修正するだけでOKです。

弊社のユーザー様では、50個程度登録して活用されているユーザー様もいらっしゃいます。

まとめ

本サイトでは繰り返し記載していますが、ワークフロー機能はVtigerCRMの機能の中で最も重要な機能です。ぜひ、使いこなして業務の効率化を実現していただきたいと思います。