概要
VtigerCRMを利用するにおいて気になる点の一つにこの姓名の並び順の問題があります。
VtigerCRMは英語圏で生まれたシステムということもあり、人の名前は、FirstName(名)+LastName(姓)の順番で画面上に表記されます。
そのため、顧客担当者の名前を姓+名と連結して表示させる部分(影響箇所は少ない)とユーザ(システム利用者)の名前を表示させる部分(影響箇所が多数)に影響が出てきます。

この問題を根本的に解決するためには①プログラムの追加、修正②DBの更新が必要になってきます。技術的な問題や修正後のメンテナンスの問題もあるので根本解決を希望する場合はVtigerCRMのシステムを開発を行なっている企業に相談するのが望ましいです。
今回は運用回避案をご紹介いたします。
顧客担当者の回避案
ラベルの修正で対応する場合
本来は、FirstName=名、LastName=姓となっていますが、日本語のラベル名称を、変更し、FirstName=姓、LastName=名とします。
こうすることで、姓→名で入力した順番通りに顧客担当者の氏名が表示されます。
但し影響箇所が少ない(上の図参照)ため、気にならない場合は修正しないことをおすすめします。
というのも、VtigerCRMはGoogleやOffice365などと連携を行うことができますが、FirstNameとLastNameを入れ替えて運用した場合、連携時に影響が出るためです。
名(First Name)フィールドを使わない
弊社のお客様で非常に多いパターンとしては、姓(Last Name)のラベルを氏名に変更し、この1つのフィールドで氏名を管理する方法です。日本では、システム運用上、姓名を分けて入力管理してもあまりメリットがなく、むしろ入力の手間が省けるためこの方式を採用されるお客様が多い状況です。
使わない名のフィールドは非表示にするか、または、氏名(フリガナ)のフィールドとして利用します。
ユーザ(システム利用者)の回避案

こちらは簡単です。姓欄のみが必須のため、姓欄に姓+名で入力すれば画面上のユーザ名を表示させる部分に姓+名で表記されます。
(お客様の運用アイデア)
500アカウント以上を登録して利用されているお客様では、ユーザー選択画面での検索性を上げるため、名欄に氏名のイニシャルを入れることで対応されています。例えば、田中太郎さんの場合、名:TT 姓:田中 太郎 と登録されています。そこで、ユーザの選択画面では、TTと入力することで該当のユーザーのみがリストに絞り込まれて表示されます。
今回は運用回避案をご紹介いたしました。弊社でもこの姓名逆転のサポート(開発、設定等)を実施させていただいております。是非ご相談ください。