Quick Edit は、レコードの作成・編集画面から、関連する別のレコード(親レコードなど)を直接編集可能にする拡張機能です。

例えば、「連絡先(Contact)」を編集中に、所属する「組織(Organization)」の住所が間違っていることに気づいた場合、通常は一度画面を閉じて組織の編集画面へ移動する必要があります。

しかし、この機能を使えば、連絡先の編集画面にある「鉛筆アイコン」をクリックするだけで、その場で組織の情報を修正・保存できます。画面遷移の手間をゼロにし、データのメンテナンスを効率化します。

graph TD
    USER("👤 ユーザー")
    
    subgraph MAIN_SCREEN ["📝 連絡先の編集画面 (作業中)"]
        FIELD["会社名: 株式会社ABC"]
        ICON("✏️ 鉛筆アイコン")
    end

    subgraph POPUP ["⚡ クイック編集ウィンドウ (ポップアップ)"]
        EDIT_FORM["🏢 会社情報の修正<br>住所: 東京 → 大阪"]
        SAVE("💾 保存ボタン")
    end
    
    RESULT["✅ 即座に反映<br>画面移動なし!"]

    USER -- "間違いに気づく" --> MAIN_SCREEN
    FIELD --- ICON
    ICON -- "クリック" --> EDIT_FORM
    EDIT_FORM --> SAVE
    SAVE -- "閉じる" --> RESULT
    RESULT -.-> MAIN_SCREEN

    style MAIN_SCREEN fill:#e3f2fd,stroke:#1565c0,stroke-width:2px
    style POPUP fill:#fff3e0,stroke:#ef6c00,stroke-width:2px
    style EDIT_FORM fill:#ffffff,stroke:#333
    style SAVE fill:#fff9c4,stroke:#fbc02d

1. 主な特徴

  • その場で編集: 現在作業中の画面を離れることなく、関連レコード(親・子)の情報を修正できます。
  • ワンクリック起動: 関連フィールド(Organization Nameなど)の横に表示される鉛筆アイコンをクリックするだけです。
  • 全リレーション対応: 1対多(1:M)や1対1(1:1)の関連フィールドすべてで利用可能です。
  • 設定不要: インストールするだけですぐに全モジュールで機能が有効になります。

2. 設定画面へのアクセス

この拡張機能には、複雑な設定画面(Configuration)はありません。

インストールし、有効化(Active)にするだけで、すべてのモジュールの編集画面で機能が利用可能になります。


3. 利用方法(ユーザーガイド)

3.1. 関連レコードの編集

  1. レコードの 編集画面(Edit View) または 新規作成画面 を開きます(例:連絡先の編集)。
  2. 関連フィールド(例:Organization Name)の横にある 鉛筆アイコン(Edit Icon) を探します。
  3. アイコンをクリックします。

3.2. クイック編集ウィンドウ

ポップアップウィンドウ(Quick Edit View)が表示され、関連レコード(例:組織)の編集フォームが開きます。

  1. 必要な項目(電話番号、住所など)を修正します。
  2. Save ボタンをクリックします。
  3. ポップアップが閉じ、元の画面(連絡先の編集画面)に戻ります。
    • ※修正内容は即座にデータベースに反映されます。

4. 活用事例(レシピ)

事例1: 連絡先登録時の会社情報修正

  • 状況: 新しい担当者(Contact)を登録しようとしたが、紐付ける会社(Organization)の電話番号が空欄だった。
  • 操作:
    1. 連絡先作成画面で会社を選択。
    2. 横の鉛筆アイコンをクリック。
    3. 会社の電話番号を入力して保存。
    4. そのまま連絡先の登録を続行。
  • 効果: 画面を行き来するストレスなく、スムーズにデータを整備できます。

事例2: チケット対応中の顧客情報更新

  • 状況: サポートチケットを作成中、顧客(Caller)から「メールアドレスが変わった」と言われた。
  • 操作: チケット作成画面から顧客の鉛筆アイコンをクリックし、その場でメールアドレスを更新。
  • 効果: 顧客情報を後で更新しようとして忘れる、といったミスを防げます。

5. 注意事項

  • 権限: 編集しようとしている関連レコード(例:組織)に対する「編集権限」を持っていないユーザーは、アイコンが表示されても保存時にエラーになるか、アイコン自体が表示されない場合があります。
  • 必須項目: クイック編集ウィンドウでも、そのレコードの必須項目入力ルールは適用されます。

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