仕入先 (Vendors) は、製品やサービスを供給してくれる「サプライヤー(ベンダー)」や「外注先」の情報を管理するモジュールです。
「顧客企業(Organization)」が「売る相手」であるのに対し、仕入先は「買う相手」です。どの会社からどの製品を仕入れているか、過去にいくら発注したか、誰が担当者かといった情報を一元管理し、発注業務をスムーズにします。
目次
0. 機能イメージ図
仕入先(Vendors)が「モノ(製品)」と「コスト(発注)」の供給源であることを図解しました。
graph TD
VENDOR(("🏭 仕入先<br>〇〇商事"))
subgraph SUPPLY ["供給するもの"]
PRODUCT["📦 製品<br>PC本体、パーツ等"]
SERVICE["🛠️ サービス<br>配送、設置工事等"]
end
subgraph TRANSACTION ["取引記録"]
PO["📑 発注書"]
CONTACT["👤 先方担当者"]
end
subgraph LINK ["紐付け"]
GL["💰 勘定科目"]
end
VENDOR -- "取り扱い" --> PRODUCT
VENDOR -- "提供" --> SERVICE
VENDOR -- "発行" --> PO
VENDOR -- "連絡窓口" --> CONTACT
PO -.-> PRODUCT
VENDOR --- GL
style VENDOR fill:#cfd8dc,stroke:#455a64,stroke-width:4px,color:#000
style SUPPLY fill:#e3f2fd,stroke:#1565c0
style TRANSACTION fill:#e8f5e9,stroke:#2e7d32
style LINK fill:#fff9c4,stroke:#fbc02d
style PO fill:#ffffff,stroke:#333
1. 主な特徴
- 供給元の管理: メーカー、卸売業者、外部パートナーなどの基本情報を登録します。
- 製品との紐付け: 「この製品はどの仕入先から仕入れるか」を紐付けることができます。
- 発注履歴の集約: その仕入先に対して発行した過去の「発注書(Purchase Orders)」を一覧で確認できます。
- GL勘定科目: 会計ソフトと連携するための「勘定科目」を設定できます。
2. 画面へのアクセス
- VTigerのメインメニュー(三本線アイコン)をクリックします。
- 販売管理 カテゴリ内の 仕入先 をクリックします。
3. 操作手順
3.1. 新規作成 (仕入先を追加)
- 一覧画面右上の + 仕入先を追加 ボタンをクリックします。
- 以下の重要項目を入力します。
| 項目名 | 説明 |
| 仕入先名 (必須) | 仕入先の会社名を入力します。(例:〇〇商事株式会社) |
| メール / 電話 | 代表メールアドレスや電話番号を入力します。 |
| 勘定科目 | 会計上の勘定科目を選択します。(例:303-ソフトサポート など) ※特に会計連携していない場合はデフォルトのままで構いません。 |
| Webサイト | 仕入先のWebサイトURLを入力します。 |
| 住所情報 | 住所を入力します(発注書の送付先として使用されます)。 |
- 保存 をクリックします。
3.2. 取り扱い製品の確認
仕入先詳細画面の関連リストから、その仕入先が取り扱っている製品を確認できます。
- 詳細画面の 商品 関連リストをクリックします。
- ここに表示されている製品は、「商品」モジュールの「仕入先名」フィールドでこの仕入先が指定されているものです。
- 商品を選択 ボタンを使って、手動で製品を紐付けることも可能です。
3.3. 顧客担当者(連絡先)の紐付け
仕入先側の担当者情報を管理します。
- 詳細画面の 顧客担当者(連絡先) 関連リストをクリックします。
- 顧客担当者を選択 または 顧客担当者を追加 をクリックして、この仕入先に所属する担当者を登録します。
- ※「顧客企業」の連絡先とは異なり、こちらは「発注先の担当者」となります。
4. 活用事例(レシピ)
事例1: スムーズな発注業務
- 状況: 「〇〇商事」に在庫補充の発注をしたい。
- 操作:
- 仕入先モジュールで「〇〇商事」を開く。
- 画面右上の その他 から 作成 注文 を選択。
- 住所や仕入先名が入力された状態で発注書が作成されるので、商品を選ぶだけで完了。
- 効果: 発注書作成時の入力の手間とミスを削減できます。
事例2: 外注パートナーの管理
- 状況: プロジェクトごとにフリーランスのエンジニアに業務を委託している。
- 運用:
- エンジニアを「仕入先」として登録。
- 発注した業務を「注文」として記録。
- 効果: 「誰に・いつ・いくら発注したか」のコスト管理が容易になり、支払い漏れも防げます。
事例3: 仕入先ごとの製品カタログ化
- 状況: 「A社から仕入れられる商品一覧を見たい」
- 操作: 仕入先一覧からA社をクリックし、商品 関連リストを表示。
- 効果: その仕入先が取り扱っている製品ラインナップを即座に確認できます。