Export to XLS は、VTigerのリストビュー(一覧画面)からデータをエクスポートする際、標準のCSV形式ではなく、使いやすいExcel形式(.xls)で出力する拡張機能です。
標準のエクスポート機能では、「すべてのフィールドが出力されてしまい、列の削除が面倒」「文字化けする」「CSVを開く手間がかかる」といった問題がありますが、この機能を使えば、**「画面に見えている列だけ」を「そのままExcelで開ける形式」**でダウンロードできます。
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Screen[/"🖥️ <b>VTiger 一覧画面</b><br><span style='font-size:0.8em'>必要な列だけ表示中</span>"/]
Action(("🖱️ <b>Exportボタン</b><br><span style='font-size:0.8em'>ワンクリック</span>"))
Excel[/"📊 <b>Excelファイル</b><br><span style='font-size:0.8em'>そのままの形で完成!</span>"/]
Screen --> Action
Action --> Excel
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classDef orange fill:#fff3e0,stroke:#ef6c00,stroke-width:3px,color:#000;
classDef green fill:#e8f5e9,stroke:#2e7d32,stroke-width:3px,color:#000;
class Screen blue;
class Action orange;
class Excel green;目次
1. 主な特徴
- Excel形式 (.xls) で出力: CSVではなくExcelファイルとして出力されるため、文字化けの心配がなく、開いてすぐに編集や集計が可能です。
- 表示列のみエクスポート: 現在のリストビュー(フィルター)で表示されている列だけを出力します。不要なデータが含まれないため、加工の手間が激減します。
- 柔軟な範囲選択:
- Export Selected Records: チェックを入れたレコードのみ。
- Export Current Page: 現在表示されているページのレコードのみ。
- Export All Records: リストに含まれる全レコード。
- 全モジュール対応: 標準モジュールおよびカスタムモジュールのすべてで利用可能です。
2. 設定画面へのアクセス
この拡張機能には、複雑な設定画面(Configuration)はありません。
インストールし、有効化(Active)にするだけで、すべてのモジュールのリストビューで機能が利用可能になります。
3. 利用方法(ユーザーガイド)
3.1. エクスポートの実行
- エクスポートしたいモジュール(例:Organizations)の リストビュー(一覧画面) を開きます。
- 必要に応じてフィルターを適用し、出力したいデータを表示させます。
- 出力したいレコードにチェックを入れます(全件出力の場合はチェック不要)。
- 画面上部の More(その他) ボタンをクリックします。
- メニューに追加された Export to Excel をクリックします。
3.2. 範囲の選択
ポップアップが表示されるので、出力範囲を選択します。
- Export Selected Records: チェックを入れたレコードだけを出力します。
- Export Data in Current Page: 現在のページに表示されているレコード(最大20〜100件程度)を出力します。
- Export All Data: 現在のフィルター条件に合致するすべてのレコードを出力します。
3.3. ダウンロード
ボタンを押すと、即座に .xls ファイルがダウンロードされます。
Excelで開くと、VTigerのリストビューと同じ並び順、同じ列構成でデータが表示されます。
4. 活用事例(レシピ)
事例1: 会議用の簡易リスト作成
- 課題: 今月の売上リストを会議で配りたいが、標準エクスポートだと「作成日」や「ID」など不要な列まで全部出てきてしまい、整形に時間がかかる。
- 解決:
- リストビューで「案件名」「担当者」「金額」「完了日」だけのフィルターを作成して表示。
- 「Export to Excel」を実行。
- 効果: 画面の見た目そのままのExcelファイルが手に入るため、そのまま印刷して会議に持っていけます。
事例2: 特定データの抽出と加工
- 課題: 「東京都」の顧客リストをExcelで加工したい。
- 解決:
- リストビューで「住所が東京都を含む」で検索。
- 「Export All Data」を選択。
- 効果: 必要なデータだけがExcelになるので、すぐにDM発送リストや分析用データとして活用できます。
5. 標準機能(CSVエクスポート)との違い
| 特徴 | 標準エクスポート | Export to XLS (本機能) |
| ファイル形式 | .csv (カンマ区切り) | .xls (Excel) |
| 出力される列 | すべてのフィールド (選択不可) | 表示されている列のみ |
| 文字化け | 日本語環境では発生しやすい | 発生しない (Excel対応) |
| 手軽さ | 列の削除や整形が必要 | 整形不要 (そのまま使える) |
※標準機能も引き続き利用可能ですが、日常的なデータ抽出にはこの拡張機能の方が圧倒的に便利です。
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