モジュール管理 (Modules) は、Vtiger CRM内で利用可能なすべての機能(モジュール)を一元管理するコントロールセンターです。
ここでは、顧客管理や案件管理といった標準モジュールの「有効化・無効化」を切り替えたり、拡張機能(Extension)をインストールしたり、各モジュールの詳細設定(レイアウト編集や採番設定など)へアクセスしたりすることができます。
目次
0. 機能イメージ図
管理者がモジュール管理画面を通じて、システムの「機能のオンオフ」や「追加」を行うイメージを図解しました。
graph TD
ADMIN("👤 管理者")
MENU["⚙️ モジュール管理画面"]
subgraph ACTIONS ["操作内容"]
TOGGLE("✅ 有効化 / ⬜ 無効化")
INSTALL("📥 ZIPからインストール")
SETTING("🔧 各種設定へ移動")
end
subgraph RESULT ["システムへの反映"]
VISIBLE("👁️ メニューの表示/非表示")
NEW_MOD("📦 新機能の追加")
CUSTOM("🛠️ レイアウト・番号設定")
end
ADMIN --> MENU
MENU --> TOGGLE
MENU --> INSTALL
MENU --> SETTING
TOGGLE --> VISIBLE
INSTALL --> NEW_MOD
SETTING --> CUSTOM
style MENU fill:#e3f2fd,stroke:#1565c0,stroke-width:2px
style RESULT fill:#e8f5e9,stroke:#2e7d32,stroke-width:2px
1. 主な特徴
- モジュールの有効化/無効化: 不要なモジュール(例:資産管理やFAQなど)のチェックを外すだけで、システム全体から非表示にできます。
- 拡張機能のインストール: 外部ベンダー(VTExpertsなど)から入手した拡張機能パッケージ(ZIPファイル)をここから読み込んでインストールします。
- 詳細設定へのショートカット: 各モジュールの「レイアウトエディタ」や「フィールド設定」「連番設定」などに素早く移動できます。
- 拡張ストアへのアクセス: 公式のエクステションストアにアクセスし、モジュールを追加できます。
2. 設定画面へのアクセス
- 画面右上の 歯車アイコン(設定) > CRM設定 をクリックします。
- モジュール管理 > モジュール管理 をクリックします。
3. 設定手順
画面には、インストールされているすべてのモジュールがリスト形式で表示されます。
3.1. モジュールの表示・非表示
業務で使用しないモジュールを隠して、メニューを整理します。
- リストの左端にある チェックボックス を探します。
- チェックを入れる: モジュールが有効になり、メニューや関連リストに表示されます。
- チェックを外す: モジュールが無効になり、システム全体から非表示になります(データは削除されません)。
- ※「カレンダー」など、システムの根幹に関わる一部のモジュールは無効化できません。
3.2. 拡張機能のインストール
Webサイト等からダウンロードした拡張機能をインストールします。
- 画面右上の ZIPからモジュールをインストール ボタンをクリックします。
- 「I accept with disclaimer…」にチェックを入れます。
- 私のPCから選択 をクリックし、PC内のZIPファイルを選択します。
- インポート をクリックします。
- ※インストール後、ライセンスキーの入力などを求められる場合があります。
3.3. モジュール設定へのアクセス
各モジュールの行にある Settings(歯車やスパナのアイコン) ボタンをクリックすると、そのモジュール固有の設定メニューが表示されます。
- レイアウト&項目: フィールドの追加や配置変更。
- レコード番号: レコード番号(例:INV-001)のルール設定。
- ワークフロー: そのモジュールに関連する自動化ルールの設定。
4. 活用事例(レシピ)
事例1: シンプルな営業支援システムとして利用
- 状況: 「顧客」と「案件」と「活動履歴」だけ使いたい。「在庫」や「発注」などは邪魔。
- 操作: 製品, サービス, FAQ などのチェックを外して無効化。
- 効果: メニューがスッキリし、ユーザーが迷わず操作できるようになります。
事例2: 拡張機能の導入
- 状況: 「VTExperts」の拡張パックを購入した。
- 操作: 提供されたZIPファイル(Loader)を「ZIPからモジュールをインストール」からアップロード。
- 効果: 新しい機能(例:Excelエクスポート機能など)がメニューに追加されます。
事例3: 見積番号の変更
- 状況: 見積書の番号を「QT-xxxx」ではなく「EST-2024-xxxx」にしたい。
- 操作: 見積モジュールの設定ボタン > レコード番号 をクリックし、プレフィックスを変更。