Individual Outgoing Email Server は、VTigerのユーザーごとに独自のSMTPサーバー(送信メールサーバー)を設定できる拡張機能です。

標準のVTigerでは、全ユーザーがシステム共通のSMTPサーバー(例:support@company.com)を経由してメールを送信するため、受信側で「〜の代理で送信」と表示されたり、送信したメールが個人のOutlookやGmailの「送信済みフォルダ」に残らないという問題があります。

この機能を使うことで、tanaka@company.com からのメールは田中さんのSMTPサーバー経由で送信され、自身のメーラーの送信履歴にも同期されるようになります。

graph LR
    USER["ユーザーA (送信)"]
    
    DEFAULT["❌ 共通サーバー<br>(代理送信扱い)"]
    INDIVIDUAL["⭕ 個人SMTP<br>(Gmail/Office365)"]
    
    SENT["送信済みトレイに同期<br>信頼性アップ"]

    USER -- "通常" --> DEFAULT
    USER -- "本機能" --> INDIVIDUAL
    INDIVIDUAL --> SENT

    style INDIVIDUAL fill:#e8f5e9,stroke:#2e7d32

1. 主な特徴

  • ユーザーごとのSMTP設定: 各ユーザーが自分のメールアカウント情報(Gmail, Office365, 自社サーバー等)を設定できます。
  • IMAP同期: 送信したメールのコピーを、ユーザーのメールサーバー上の「Sent(送信済み)」フォルダに自動的に保存します。
  • 到達率の向上: 正しい送信元から送られるため、なりすましやスパム扱いされるリスクを低減できます。
  • マルチサーバー: 1人のユーザーが複数の送信サーバー(例:個人用と代表用)を設定し、送信時に切り替えることも可能です。

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