通貨 (Currencies)
世界中のビジネスを、
ひとつのシステムで管理する。
ドル、ユーロ、人民元。多通貨での見積書作成から、社内レートに基づいた日本円換算レポートまで。
グローバル展開する企業の金銭管理を強力にサポートします。
多通貨・為替レート管理
社内レートでの自動換算
為替の壁を越える
顧客には現地通貨で提示し、社内では日本円で管理したい。
通貨機能は、グローバルビジネスにおける「お金の翻訳機」です。
多通貨対応
ドル、ユーロ、ポンドなど、世界中のあらゆる通貨を追加・利用できます。
レート管理
基準通貨(日本円)に対する交換レートを設定。社内規定レートに基づいた運用が可能です。
自動換算
ドルで入力された売上も、レポート上では自動的に円換算されて集計されます。
主な特徴
基準通貨とレート設定
システム導入時に「基準通貨(Base Currency)」を決定します(通常は日本円)。 その他の通貨は、基準通貨に対する「換算レート」を設定して管理します。レートはいつでも手動で更新可能です。
- 記号($、€)や小数点以下の桁数も管理
- 使用しない通貨の無効化
見積・請求での通貨選択
見積書や請求書を作成する際、その取引で使用する通貨を選択できます。 商品マスター(Products)の単価が日本円で登録されていても、設定されたレートに基づいて自動的にドルやユーロに換算して表示されます。
売上レポート (JPY)
レポートでの統合管理
異なる通貨で計上された売上も、レポート機能ではすべて基準通貨に換算して合算されます。 「今月の全社売上はいくらか?」という問いに対し、通貨の違いを意識することなく正確な数字を把握できます。
運用設定の流れ
1. 基準
導入時に基準通貨(日本円)を確定。
2. 追加
取引に必要な外貨(USD等)を追加。
3. レート
社内規定に基づき換算レートを設定・更新。
4. 活用
見積や請求作成時に通貨を選択して発行。
活用事例(レシピ)
よくある多通貨運用のパターンです。
海外取引の見積もり
海外顧客に対しては「ドル建て」で見積書を作成。顧客には現地の通貨で提示しつつ、社内では円換算で予実管理を行うことができます。
社内レートの運用
毎月1回、経理担当者が「今月の社内レート」をVtigerに登録。日々のレート変動に左右されず、安定した基準で業績を評価できます。
現地価格表の作成
「価格台帳(Price Books)」と組み合わせて、「100ドル」といったキリの良い現地価格を設定した海外用価格リストを運用できます。
「基準通貨(円)」と「外貨(ドル)」の関係、そして帳票作成時の動きを図解しました。
graph TD
ADMIN("👤 管理者")
subgraph SETTING ["💰 通貨設定"]
BASE["🇯🇵 基準通貨: JPY (円)<br>レート: 1.0 (固定)"]
FOREIGN["🇺🇸 外貨: USD (ドル)<br>レート: 150.0"]
end
subgraph OPERATION ["📝 見積作成 (ユーザー)"]
SELECT["通貨選択: USD ($)"]
INPUT["単価: $100"]
end
subgraph RESULT ["出力と集計"]
INVOICE["📄 顧客への見積書<br>表示: $100"]
REPORT["📊 社内売上レポート<br>換算: 15,000円"]
end
ADMIN --> SETTING
BASE --- FOREIGN
SETTING -.-> OPERATION
OPERATION --> SELECT
SELECT --> INPUT
INPUT --> INVOICE
INPUT -- "レート(150)で換算" --> REPORT
style SETTING fill:#e3f2fd,stroke:#1565c0,stroke-width:2px
style OPERATION fill:#fff3e0,stroke:#ef6c00,stroke-width:2px
style INVOICE fill:#ffffff,stroke:#333
style REPORT fill:#e8f5e9,stroke:#2e7d32,stroke-width:2px
2. 設定画面へのアクセス
- 画面右上の 歯車アイコン(設定) > CRM設定 をクリックします。
- 構成 > 通貨をクリックします。
3. 設定手順
3.1. 通貨の追加
海外取引で使用する通貨を追加します。
- 画面右上の + 通貨の追加 ボタンをクリックします。
- 以下の項目を設定します。
| 項目名 | 説明 |
| 通貨名 | 通貨名を選択します。(例:USA, Dollars) |
| 通貨コード | 通貨コード(例:USD)が自動入力されます。 |
| 記号 | 通貨記号(例:$)が自動入力されます。 |
| 換算レート | 基準通貨に対するレートを入力します。 (例:基準が円で、1ドル=150円の場合、「150」と入力) |
| ステータス | 「Active」にします。 |
- 保存 をクリックします。
3.2. レートの更新
為替レートは日々変動するため、必要に応じて手動で更新します。
- 通貨リストから対象の通貨(例:USD)の 編集 ボタンをクリックします。
- 換算レート を最新のレートに書き換えます。
- 保存すると、これ以降作成されるレコードには新レートが適用されます。
- ※過去に作成済みのレコードの金額は変動しません(作成時点のレートが保持されます)。
3.3. 基準通貨について(重要)
リストの一番上にある、換算レートが「1」で固定されている通貨が 基準通貨(Base Currency) です。
- 通常、インストール時に設定した通貨(Japan, Yen)になっています。
- 注意: 運用開始後に基準通貨を変更することは推奨されません(過去の金額データの整合性が取れなくなる可能性があります)。