オープンソースCRMの
歴史と進化の系譜
始まりは「SugarCRM」。そこから多くの派生(フォーク)が生まれ、進化を遂げました。
なぜVtigerCRMが現在、OSSの覇者となったのか。その軌跡を辿ります。
SugarCRMの誕生
アメリカで設立されたSugarCRM社が、オープンソース版(Community Edition)を公開。 CRMの民主化を推し進め、爆発的な人気を博しました。現在の多くのOSS CRMの「親」にあたる存在です。
現在は有償クラウドのみVtigerCRM プロジェクト始動
SugarCRM v1.0をベースに、インドのVtiger社が独自のOSSプロジェクトを開始。 Sugarでは有償だった「レポート機能」や「見積・請求・在庫管理」を無料で標準搭載したことで、瞬く間に支持を集めました。
現在のOSS CRMシェア No.1SugarCRM OSS版の終了
Ver 7へのアップデート時にOSS版の更新が停止。「SugarCRMはオープンソースではない」という方針転換がなされ、コミュニティに衝撃が走りました。 これにより、ユーザーはVtigerCRMや新たなフォーク版への移行を余儀なくされました。
SuiteCRM / SpiceCRM
SugarCRM CEの終了を受け、最終バージョン(v6.5)をベースに新たなプロジェクトが発足。 特にSuiteCRMは「Supercharged Sugar」として開発が継続され、欧州を中心に人気があります。
VtigerCRM Ver 8.x と F-RevoCRM
VtigerCRMは独自の進化を続け、最新のVer 8.0ではモダンなUIを採用。 さらにVtigerから派生した日本発のF-RevoCRM(シンキングリード社)も存在し、日本の商習慣に合わせた丁寧なローカライズが行われています。
主要オープンソースCRMの系譜
| 名称 | ベース | 特徴・現状 | ステータス |
|---|---|---|---|
| SugarCRM (CE) | – | かつての王者。2014年頃にOSS版の開発を停止。 | 終了 |
| VtigerCRM | Sugar v1.0 | 独自の進化を遂げ、在庫管理なども含むオールインワン型へ。世界シェアNo.1。 | 活発 |
| SuiteCRM | Sugar v6.5 | Sugar CEの正統後継を自負。機能豊富だが日本語化は手動対応が必要。 | 活発 |
| F-RevoCRM | VtigerCRM | 日本企業による派生版。日本語対応が完璧で、国内導入実績が豊富。 | 活発 |